障害者歯科学会
こんにちは。院長の西木戸です。
2024.12.13〜15に沖縄県宜野湾市にある沖縄コンベンションセンターで開催された第41回全国障害者歯科学会学術大会に参加してきました。

テーマは「より身近な障害者歯科医療を目指して」でした。
その中で、県民公開講座が印象的でした。

フリーアナウンサー武田真一さんの講演では、日本大学松戸歯学部付属病院の障害者歯科での取材の様子を紹介していました。
実際の診療風景や、歯科医師へのインタビューを動画で見せており、分かりやすかったです。
いつもと同じルーティン通りや、器具を見せる視覚支援、非言語コミュニケーション(手を繋いだりトントンたたいて安心させたり)などが大事だということを強調していました。
そして、患者さんが大学病院を卒業して一般の開業医へ通えるようになることが目標だ、と述べていました。
そのために、ひとりひとりのありのままに寄り添う医療、全ての人が生きづらさを感じない社会の実現が重要だと締め括っていました。
次に、漫画家森山和泉さんは発達障害の双子の娘の子育てでの心構えや体験談を、漫画を交えて楽しく教えてくれました。
大切なのは、人はそれぞれ違うということを常に心に留めておくこと。
物の見方や考え方、捉え方はそれぞれ違うし、違いには善悪も優劣もない。
森山さんが子育てにおいて心掛けていたことは、
たっぷり聞いてあげよう
たっぷり話してあげよう
たっぷり待ってあげよう
ということでした。
社会においてもそういう見守りの目が大事だと思います。
「まあまあそういうことはよくあるよ」という精神でいられれば、多様性を受け入れられるのではないでしょうか。
人との関わりが希薄になって久しい昨今、どんな人にも優しい社会になることを願わずにはいられません。